[ニュース系]
2017年11月05日
確定拠出年金の資産配分
10月25日に平成28事務年度 金融レポートというものが
金融庁から公表されました。
読んでいて気になった部分がありました。
それは「家計の安定的な資産形成」の部分で出てきた
「我が国の企業型DCと米国401kの資産配分の比較」です。
個人型の確定拠出年金を通称iDeCoと呼んでいますが、
その会社バージョンのもので、
各従業員がどのような運用商品を選んでいるかを
日米で比較したものです。
図がありましたのでまずそれを引用します。
確定拠出年金の特徴は
毎月積み立て、そして原則60歳まで引き出すことができない
ことです。
日本では55%が元本確保型で、
一方でアメリカはわずか5%が元本確保型なんですよ、
というのがポイントでしょうか。
元本確保型とは、
名前の通り、いわゆる元本保証の
定期預金とか保険商品とかのことです。
特徴の通り、
積み立てで長い期間にわたる運用にもかかわらず、
上記の通り預金などの比率が高過ぎる、というのが
問題ではないか、ということです。
この原因は、
国民性とか金融教育の不足とかになると思いますが、
日本人の根底にはバブルによる株価の大きな変動が記憶されていて
最近は少し良くなっていますが、
一番メジャーな指数と思われる日経平均株価は
過去の最高値を超えていない状況というのも大きいのかな、と
個人的には思います。
これも金融教育の不足の1つではあるかと思いますが、
ある意味投資をしても変動が大きいばかりで増えない、
という発想になっても仕方がないと言えるかもしれません。
ただし、特に長期にわたる運用だと、
定期預金等元本確保型だけでは
物価の上昇には勝てない可能性が極めて高いので
それが絶対安心とは言い切れません。
一方で選べる商品には、日本株式に投資をするものだけでなく、
外国株式に投資をするものもあります。
これなら日本のことはあまり気にする理由がないですからね。
世界ではアップダウンはあれど、
人口が増え、経済成長が予測されているのだから、
それにある程度連動して価格が上がることが
期待できます。
ましてや長期の積み立てだからこそ、
やるべきことなのかもしれません。
(詳しくは過去のお役立ちコラム
確定拠出年金を知っていますかDをご覧ください)
私にもできることがあると思うので、
長期積立投資の推進の方法などをいろいろと考えていきたいです。
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