「お金を貯める・増やす」金融商品の知識を身につける 〜高校生のためのマネーリテラシー(パート3)
何のために貯金をするの?
自由に生きるためにはお金が必要であり、生きることとお金は切り離せません。
欲しいものを買うために貯金している、
目的はないけど将来のために貯金している、
貯金したいけどできていない、などが高校生の貯金の現状だと思います。
大学生になると行動範囲が広くなり、
旅行、サークルやゼミなどの合宿費・活動費、
自動車免許やその他資格の取得費用、
語学留学のための準備資金、
就職活動費、などのために貯金するようになります。
社会人になるとさらに行動の選択肢は多様化し、
結婚資金、将来家を買うため、老後のため、
病気などで働けなくなった時のため、などに貯金するようになります。
自分が希望する生き方を叶えるために私たちは貯金をするのです。
自由に生きるためにはお金が必要であり、生きることとお金は切り離せません。
欲しいものを買うために貯金している、
目的はないけど将来のために貯金している、
貯金したいけどできていない、などが高校生の貯金の現状だと思います。
大学生になると行動範囲が広くなり、
旅行、サークルやゼミなどの合宿費・活動費、
自動車免許やその他資格の取得費用、
語学留学のための準備資金、
就職活動費、などのために貯金するようになります。
社会人になるとさらに行動の選択肢は多様化し、
結婚資金、将来家を買うため、老後のため、
病気などで働けなくなった時のため、などに貯金するようになります。
自分が希望する生き方を叶えるために私たちは貯金をするのです。
目的を持って貯金する・金融商品を知る
学生のうちからできることはまず、
貯金のゴールやお金の使い道と目的を決める、
毎月の支出を把握し節約する、
アルバイトを始めることなどです。
いまはまだ貯金の目的が決まらない場合も、将来に向けての準備や資格取得のためなど、
稼ぐ力を高めるための貯金をしていくことも大切です。
今の超低金利の時代では銀行に預金しているだけでは残念ながらお金は増えません。
金融商品(預貯金・債券・株式・投資信託など)の知識を身につけて、自分に合った資産形成・資産運用を行い、将来に向けてお金を準備することも考えてみましょう。
この記事では金融商品の種類と特徴、利用の仕方について、わかりやすく説明していきます。
学生のうちからできることはまず、
貯金のゴールやお金の使い道と目的を決める、
毎月の支出を把握し節約する、
アルバイトを始めることなどです。
いまはまだ貯金の目的が決まらない場合も、将来に向けての準備や資格取得のためなど、
稼ぐ力を高めるための貯金をしていくことも大切です。
今の超低金利の時代では銀行に預金しているだけでは残念ながらお金は増えません。
金融商品(預貯金・債券・株式・投資信託など)の知識を身につけて、自分に合った資産形成・資産運用を行い、将来に向けてお金を準備することも考えてみましょう。
この記事では金融商品の種類と特徴、利用の仕方について、わかりやすく説明していきます。
★金融商品の基礎知識
〜金融商品(預金、債券、株式・投資信託など)の特徴
安全性・・・お金が「安全」であること。すなわち、お金が減らないこと
収益性・・・お金の「収益性」が高いこと。すなわち、お金が増えやすいこと
流動性・・・お金を資金として利用しやすいこと(現金に戻しやすいなど)
「安全性」が高ければ ⇒「収益性」は低い。 「収益性」が高ければ ⇒「安全性」は低い。
「流動性」が高ければ ⇒「収益性」は低い。 「収益性」が高ければ ⇒「流動性」は低い。
「収益性」・「安全性」・「流動性」をすべて満たす商品はありません。
目的に応じて使い分けることが必要となります。
〜利子について
お金を預けると利子をもらえ、お金を借りると利子を払わなくてはいけません。利子は金額、利率は%で示されます。
元本のみに利子が付くことを単利、
利子も運用すれば利子にも利子が付くことを複利といいます。
複利の効果は、金利が高いほど、期間が長いほど、大きくなります。
〜金融商品(預金、債券、株式・投資信託など)の特徴
安全性・・・お金が「安全」であること。すなわち、お金が減らないこと
収益性・・・お金の「収益性」が高いこと。すなわち、お金が増えやすいこと
流動性・・・お金を資金として利用しやすいこと(現金に戻しやすいなど)
「安全性」が高ければ ⇒「収益性」は低い。 「収益性」が高ければ ⇒「安全性」は低い。
「流動性」が高ければ ⇒「収益性」は低い。 「収益性」が高ければ ⇒「流動性」は低い。
「収益性」・「安全性」・「流動性」をすべて満たす商品はありません。
目的に応じて使い分けることが必要となります。
〜利子について
お金を預けると利子をもらえ、お金を借りると利子を払わなくてはいけません。利子は金額、利率は%で示されます。
元本のみに利子が付くことを単利、
利子も運用すれば利子にも利子が付くことを複利といいます。
複利の効果は、金利が高いほど、期間が長いほど、大きくなります。
「預金・貯金」
預金は、多くの人が日常生活で利用している金融商品です。
たとえば給与は、預金口座への振込で受け取るのが通例です。
預金口座から現金をおろし、余った現金は預金口座に入れるなど、頻繁に使用されます。
また、私たちは預金を「決済」に利用しています。たとえば公共料金(電気・ガス・水道など)、電話・通信代、クレジットカードでの買い物代金などの自動引き落としです。
しかし現在(2022年)の多くの金融機関の普通預金金利は、年0.001%となっています。つまり、100万円を普通預金に預けても、1年後の利息は10円しかつかない状況です。
預金の特徴は、一般に「安全性」が高く(元本が確保される)、「流動性」も高いこと(現金に換えやすいなど)です。一方、「収益性」は低くなります。
いざというときに自由に引き出せる、流動性の高い資産として銀行預金を確保しておき、余剰金を投資に回して貯金を増やしていくのが金融商品の上手な活用方法といえます。
「債券」
債券は国や自治体、会社などの発行元が、何かの事業を行おうとして必要なお金を借りるために発行するもので、「借金の証明書」と言い換えることもできます。
債券を買うということは、その発行元に対してお金を貸すということになります。
定期的に利子が支払われ、破綻せずに満期が来れば貸したお金が返ってきます。
国が発行するものを「国債」、会社が発行するものを「社債」といいます。
「安全性」は、破綻しなければ貸したお金は返ってきます。だから、一般的には『信用力の高い、つまり潰れる可能性が低い発行体ほど安全性が高くなる』のが特徴です。
「流動性」は、一般的に、預金よりは高くないですが、原則途中で売却することはできます。例外的に破綻に近い債券や無名の会社の債券など売却しにくい場合はありますが、基本的には低くないと言えます。
「収益性」は、一般に預金よりも高い(債券の利回りは預金利率より高い)ですが、満期前に売る場合には売る価格によっては元本割れになる可能性もあります。また一般的に株式より収益性は低くなります。
「株式」
株式会社は、株式を発行して一般の人などからお金を集め、そのお金で事業を始めたり、事業を拡大します。
株式を持っている人が株主です。株主は法的に株式会社の所有者です。
このため、株式を買うことは、お金を貸すのではなく、その会社の一部を所有するということになります
株式会社には市場に上場している会社とそうでない会社があります。上場していない会社に投資をすることはごくまれなので、ここからは上場している会社についての説明となります。
株式は、発行企業の業績や国内・海外の景気などによって価値(株価)が変動します。
利益が伸びれば配当金の増加や株価の上昇が期待でき、赤字が続けば株価は下落し、経営が破綻すれば株価はゼロになります。
このように、総じていえば株式は、「安全性」は低く、「収益性」は高い金融商品です。「流動性」は、高いもの(市場などで売却しやすいもの)も低いものもあります。
「投資信託」
投資信託とは、簡単に言えば『みんなでお金を出し合って、たくさん会社の株や債券を買う』イメージです。
投資家(=みなさん)から集めたお金を一つにまとめ、あらかじめ決まった方針に基づいて複数の株式や債券(公社債)などに分散投資し、そこで得た利益を投資家(=みなさん)に分配する仕組みです。
この投資信託の最大の特徴は、「個人単位の少額資金であっても、たくさんの会社や国に分散して投資できる」ということです。
こうすることで、例えば自分一人で一つの会社の株に投資をした場合、その一つの会社が破綻してしまったら、自分のお金が全部パーになってしまいますが、みんなでたくさんの会社の株を買っておけばそのうち一つが破綻しても影響を小さくすることができます。結果としてリスクが小さくなるのです。
しかし、株価の変動などにより、価格が日々変動し、元本保証はありませんので、運用結果次第では投資額を下回る、つまり損失が発生する可能性もあります。
一般的に販売されている投資信託は、流動性は高いものが多いですが、収益性・安全性は、内容次第です。運用している対象をよく確認し、特徴を把握する必要があります。
預金は、多くの人が日常生活で利用している金融商品です。
たとえば給与は、預金口座への振込で受け取るのが通例です。
預金口座から現金をおろし、余った現金は預金口座に入れるなど、頻繁に使用されます。
また、私たちは預金を「決済」に利用しています。たとえば公共料金(電気・ガス・水道など)、電話・通信代、クレジットカードでの買い物代金などの自動引き落としです。
しかし現在(2022年)の多くの金融機関の普通預金金利は、年0.001%となっています。つまり、100万円を普通預金に預けても、1年後の利息は10円しかつかない状況です。
預金の特徴は、一般に「安全性」が高く(元本が確保される)、「流動性」も高いこと(現金に換えやすいなど)です。一方、「収益性」は低くなります。
いざというときに自由に引き出せる、流動性の高い資産として銀行預金を確保しておき、余剰金を投資に回して貯金を増やしていくのが金融商品の上手な活用方法といえます。
「債券」
債券は国や自治体、会社などの発行元が、何かの事業を行おうとして必要なお金を借りるために発行するもので、「借金の証明書」と言い換えることもできます。
債券を買うということは、その発行元に対してお金を貸すということになります。
定期的に利子が支払われ、破綻せずに満期が来れば貸したお金が返ってきます。
国が発行するものを「国債」、会社が発行するものを「社債」といいます。
「安全性」は、破綻しなければ貸したお金は返ってきます。だから、一般的には『信用力の高い、つまり潰れる可能性が低い発行体ほど安全性が高くなる』のが特徴です。
「流動性」は、一般的に、預金よりは高くないですが、原則途中で売却することはできます。例外的に破綻に近い債券や無名の会社の債券など売却しにくい場合はありますが、基本的には低くないと言えます。
「収益性」は、一般に預金よりも高い(債券の利回りは預金利率より高い)ですが、満期前に売る場合には売る価格によっては元本割れになる可能性もあります。また一般的に株式より収益性は低くなります。
「株式」
株式会社は、株式を発行して一般の人などからお金を集め、そのお金で事業を始めたり、事業を拡大します。
株式を持っている人が株主です。株主は法的に株式会社の所有者です。
このため、株式を買うことは、お金を貸すのではなく、その会社の一部を所有するということになります
株式会社には市場に上場している会社とそうでない会社があります。上場していない会社に投資をすることはごくまれなので、ここからは上場している会社についての説明となります。
株式は、発行企業の業績や国内・海外の景気などによって価値(株価)が変動します。
利益が伸びれば配当金の増加や株価の上昇が期待でき、赤字が続けば株価は下落し、経営が破綻すれば株価はゼロになります。
このように、総じていえば株式は、「安全性」は低く、「収益性」は高い金融商品です。「流動性」は、高いもの(市場などで売却しやすいもの)も低いものもあります。
「投資信託」
投資信託とは、簡単に言えば『みんなでお金を出し合って、たくさん会社の株や債券を買う』イメージです。
投資家(=みなさん)から集めたお金を一つにまとめ、あらかじめ決まった方針に基づいて複数の株式や債券(公社債)などに分散投資し、そこで得た利益を投資家(=みなさん)に分配する仕組みです。
この投資信託の最大の特徴は、「個人単位の少額資金であっても、たくさんの会社や国に分散して投資できる」ということです。
こうすることで、例えば自分一人で一つの会社の株に投資をした場合、その一つの会社が破綻してしまったら、自分のお金が全部パーになってしまいますが、みんなでたくさんの会社の株を買っておけばそのうち一つが破綻しても影響を小さくすることができます。結果としてリスクが小さくなるのです。
しかし、株価の変動などにより、価格が日々変動し、元本保証はありませんので、運用結果次第では投資額を下回る、つまり損失が発生する可能性もあります。
一般的に販売されている投資信託は、流動性は高いものが多いですが、収益性・安全性は、内容次第です。運用している対象をよく確認し、特徴を把握する必要があります。
「リターン」とは、お金を運用した結果、得られるもののことです。利益が得られることもあれば、損失が出ることもあります。
「リスク」とは、このようなリターン(利益や損失)の不確実性の大きさのことを言います。言い換えれば、価格の上がったり下がったりの大きさのこととも言えます。
リスクとリターンの間には、一般に、以下の関係があるとされます。
高いリターンを得ようとすると、リスクも高まる(ハイリスク・ハイリターン)
リスクを低く抑えようとすると、リターンも低くなる(ローリスク・ローリターン)
ただし、
「リスクを高めれば、必ずリターンが高まる」わけではない
「リスクなく、高いリターンを得られる」ことはないので注意しましょう。
金融商品は自分の意思で選ぶため、利益・損失は自己責任です。
「リスクのある商品」とは必ずしも「損をする可能性がある危険な商品」というわけではなく、「運用結果がプラスになるかマイナスになるか確実ではない商品」といえます。
先に記したようにリスクがなければリターンも得られないので、よくも悪くも絶対に儲かることを保障しているわけではなりません。
またお金を運用する前に、「リスク許容度」という考え方を知り、自分の「リスク許容度」を考えておきましょう。株式などのリスクが高い金融商品を買う場合、「リスク許容度」の範囲内にとどめることが大切です。
「リスク許容度」とは、その人がどこまでリスクをとることができるか(許容できるか)、その限度を示すものです。
たとえばAさんが自分のお金として300万円を持っていて、株式投資を始めたいと思っているとします。一方で、万が一のときの当面の生活のためのお金として、250万円は絶対に必要と考えているとします。この場合、50万円以上の損失を出すことは許容できないことになります。このケースでは「50万円」がAさんの「リスク許容度」です。
「リスク」とは、このようなリターン(利益や損失)の不確実性の大きさのことを言います。言い換えれば、価格の上がったり下がったりの大きさのこととも言えます。
リスクとリターンの間には、一般に、以下の関係があるとされます。
高いリターンを得ようとすると、リスクも高まる(ハイリスク・ハイリターン)
リスクを低く抑えようとすると、リターンも低くなる(ローリスク・ローリターン)
ただし、
「リスクを高めれば、必ずリターンが高まる」わけではない
「リスクなく、高いリターンを得られる」ことはないので注意しましょう。
金融商品は自分の意思で選ぶため、利益・損失は自己責任です。
「リスクのある商品」とは必ずしも「損をする可能性がある危険な商品」というわけではなく、「運用結果がプラスになるかマイナスになるか確実ではない商品」といえます。
先に記したようにリスクがなければリターンも得られないので、よくも悪くも絶対に儲かることを保障しているわけではなりません。
またお金を運用する前に、「リスク許容度」という考え方を知り、自分の「リスク許容度」を考えておきましょう。株式などのリスクが高い金融商品を買う場合、「リスク許容度」の範囲内にとどめることが大切です。
「リスク許容度」とは、その人がどこまでリスクをとることができるか(許容できるか)、その限度を示すものです。
たとえばAさんが自分のお金として300万円を持っていて、株式投資を始めたいと思っているとします。一方で、万が一のときの当面の生活のためのお金として、250万円は絶対に必要と考えているとします。この場合、50万円以上の損失を出すことは許容できないことになります。このケースでは「50万円」がAさんの「リスク許容度」です。
私たちが預金や投資したお金は企業の設備投資や公共サービスなどの経済活動に使われています。
投資とは自分の資金を経済活動に提供することで、利子の一部を受け取ることです。
投資を通じて、社会課題の解決(SDGs※)に貢献することも考えられます。
※SDGs( 簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のこと)
私たちが「預金」をすると、銀行はそのお金で企業等に貸出を行います。企業は借りたお金で商品や材料を仕入れたり、製品を作るための設備投資を行うなどをして生産活動を行います。
私たちが「社債」を買うと、その企業はそのお金で生産活動を行います。
私たちが「株式」を買うと、その企業はそのお金で事業を始めたり、拡大します。
私たちのお金は、「預金」では銀行経由で企業に流れます。
一方、「株式」や「債券」(ここでは社債)では企業に直接流れます。
前者を「間接金融」、後者を「直接金融」と呼びます。
企業を選別する役割を担うのは、間接金融(預金)では銀行、直接金融(債券、株式)では私たち(一般の人)になります。
間接金融の「預金」は、「安全性」を重視する資金です。預金者は安全性(元本の確保)を重視しています。銀行も貸したお金が回収されることを重視しています。
直接金融の「株式」や「債券」では、お金を出す先の企業を自分で選ぶ苦労が伴いますが、介在者がいないため資金の流れは効率的で、その分「収益性」は高まります(債券の利回りは預金金利を通常上回ります)。
資金の性格は、「株式」の場合は「収益」重視です。株主は投資した企業が成長し、利益が上がることを強く期待します。「債券」は預金に比べれば「収益」志向が強く、株式に比べれば「安全」志向が強い性格を持ちます。
このような性格の異なる資金を利用して企業は生産活動を行い、価値を創造するよう努めます。それは結果として経済を成長させ、世の中全体としてのくらしぶりが良くなることに結びつきます。
ちなみに、経済が成長すれば世界の平均の株価は上がる可能性が高いので長期で見れば、世界の平均の株価は上がっていく可能性が高いと言えそうです。
投資とは自分の資金を経済活動に提供することで、利子の一部を受け取ることです。
投資を通じて、社会課題の解決(SDGs※)に貢献することも考えられます。
※SDGs( 簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のこと)
私たちが「預金」をすると、銀行はそのお金で企業等に貸出を行います。企業は借りたお金で商品や材料を仕入れたり、製品を作るための設備投資を行うなどをして生産活動を行います。
私たちが「社債」を買うと、その企業はそのお金で生産活動を行います。
私たちが「株式」を買うと、その企業はそのお金で事業を始めたり、拡大します。
私たちのお金は、「預金」では銀行経由で企業に流れます。
一方、「株式」や「債券」(ここでは社債)では企業に直接流れます。
前者を「間接金融」、後者を「直接金融」と呼びます。
企業を選別する役割を担うのは、間接金融(預金)では銀行、直接金融(債券、株式)では私たち(一般の人)になります。
間接金融の「預金」は、「安全性」を重視する資金です。預金者は安全性(元本の確保)を重視しています。銀行も貸したお金が回収されることを重視しています。
直接金融の「株式」や「債券」では、お金を出す先の企業を自分で選ぶ苦労が伴いますが、介在者がいないため資金の流れは効率的で、その分「収益性」は高まります(債券の利回りは預金金利を通常上回ります)。
資金の性格は、「株式」の場合は「収益」重視です。株主は投資した企業が成長し、利益が上がることを強く期待します。「債券」は預金に比べれば「収益」志向が強く、株式に比べれば「安全」志向が強い性格を持ちます。
このような性格の異なる資金を利用して企業は生産活動を行い、価値を創造するよう努めます。それは結果として経済を成長させ、世の中全体としてのくらしぶりが良くなることに結びつきます。
ちなみに、経済が成長すれば世界の平均の株価は上がる可能性が高いので長期で見れば、世界の平均の株価は上がっていく可能性が高いと言えそうです。
長期投資
「長期投資・長期運用」とは、お金の運用を長期間行ったり、長期的な観点から行うことです。
長期投資の最も大きなメリットとして挙げられるのが、「複利効果」を活かせるという点です。複利とは「元金だけでなく、その利子にも利子がつく状態」のことです。
長期投資の場合、数年、数十年と先を見据えた投資をしていきます。投資先の価格は日々変動していき、上がるときも下がるときもありますが、長い目で見れば1日あたりの値動きはわずかなものです。また、先に記載した通り、理論上世界の平均の株価であれば長期見れば上がる可能性は高いと言えます。
長期投資はその日の値動きを追いかける必要がなく一喜一憂せずにどっしり構えていられ、初心者の方や毎日忙しくしている方でも取り組みやすいと言われます。
積立投資
長期投資と同じように、「初心者の投資の基本」とされているのが「積立投資」です。これは、1つの投資先に一定の期間ごとに一定の金額ずつコツコツと投資していくという方法です。
一度設定しておけば自動的に「安いときはたくさん買って、高いときは少しだけ」という買い方ができるので、リスクを抑えられるのがメリットです。
積立投資は「毎回少しずつ積み重ねていく」という特性上、短期間ではできず、また効果を充分に発揮することができません。そのため長期投資と積立投資は同時に実践すると値動きのリスクを抑えやすいです。
分散投資
手持ちのお金を一種類の金融商品にすべてつぎ込むのではなく、預金、債券、株式、投資信託といったさまざまな金融商品に振り分けることで、価格の変動を小さくしてリスクを軽減することを分散投資といいます。
「リスクが高くてもいいからリターンがほしい」という人は、株式の割合を増やす、
逆に「リターンは少なくてもいいから、リスクは減らしたい」という人は預金や債券の割合を増やす、などといったこともできます。
どうしても「どんな銘柄の株式・債券を買うか?」に目がいきがちですが、
「株式・債券・投資信託・預金などに、それぞれいくらずつお金を配分するか?」が結果を大きく左右するともいわれています。
複数の金融商品をバランスよく組み合わせて利用するという分散投資は、とても大切な考え方です。
「長期投資・長期運用」とは、お金の運用を長期間行ったり、長期的な観点から行うことです。
長期投資の最も大きなメリットとして挙げられるのが、「複利効果」を活かせるという点です。複利とは「元金だけでなく、その利子にも利子がつく状態」のことです。
長期投資の場合、数年、数十年と先を見据えた投資をしていきます。投資先の価格は日々変動していき、上がるときも下がるときもありますが、長い目で見れば1日あたりの値動きはわずかなものです。また、先に記載した通り、理論上世界の平均の株価であれば長期見れば上がる可能性は高いと言えます。
長期投資はその日の値動きを追いかける必要がなく一喜一憂せずにどっしり構えていられ、初心者の方や毎日忙しくしている方でも取り組みやすいと言われます。
積立投資
長期投資と同じように、「初心者の投資の基本」とされているのが「積立投資」です。これは、1つの投資先に一定の期間ごとに一定の金額ずつコツコツと投資していくという方法です。
一度設定しておけば自動的に「安いときはたくさん買って、高いときは少しだけ」という買い方ができるので、リスクを抑えられるのがメリットです。
積立投資は「毎回少しずつ積み重ねていく」という特性上、短期間ではできず、また効果を充分に発揮することができません。そのため長期投資と積立投資は同時に実践すると値動きのリスクを抑えやすいです。
分散投資
手持ちのお金を一種類の金融商品にすべてつぎ込むのではなく、預金、債券、株式、投資信託といったさまざまな金融商品に振り分けることで、価格の変動を小さくしてリスクを軽減することを分散投資といいます。
「リスクが高くてもいいからリターンがほしい」という人は、株式の割合を増やす、
逆に「リターンは少なくてもいいから、リスクは減らしたい」という人は預金や債券の割合を増やす、などといったこともできます。
どうしても「どんな銘柄の株式・債券を買うか?」に目がいきがちですが、
「株式・債券・投資信託・預金などに、それぞれいくらずつお金を配分するか?」が結果を大きく左右するともいわれています。
複数の金融商品をバランスよく組み合わせて利用するという分散投資は、とても大切な考え方です。
NISA/つみたてNISAは簡単に言うと、一定の金額内で購入した金融商品の利益には税金がかからないという制度です。
通常、投資をして利益が出た場合、その利益に対して約20%の税金がかかりますが、NISAを利用すれば税金がかかりません。また、NISA/つみたてNISAは18歳から始めることができます。(2022年現在)
NISAとつみたてNISAの選び方のポイント
【NISAがおすすめ】まとまった金額で株や投資信託を始めて運用したい人
【つみたてNISAがおすすめ】コツコツと積立ながら投資信託を購入したい人
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、原則的に60歳以降に老齢給付金を受け取るための私的年金制度です。毎月決まった掛け金を拠出して運用することで、公的年金にプラスして私的年金を受け取れます。
iDeCoは掛け金が全額所得控除の対象となるため、所得税や住民税の節税にもつながります。また、通常投資で得た利益は約20%の税金がかかりますが、iDeCoで得た利益は非課税となるためお得です。
しかし、預けたお金をすぐに引き出せない点には注意しなくてはなりません。
iDeCoは20歳から始めることができますが、節税の効果は税金を払わなければありません。
通常、投資をして利益が出た場合、その利益に対して約20%の税金がかかりますが、NISAを利用すれば税金がかかりません。また、NISA/つみたてNISAは18歳から始めることができます。(2022年現在)
NISAとつみたてNISAの選び方のポイント
【NISAがおすすめ】まとまった金額で株や投資信託を始めて運用したい人
【つみたてNISAがおすすめ】コツコツと積立ながら投資信託を購入したい人
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、原則的に60歳以降に老齢給付金を受け取るための私的年金制度です。毎月決まった掛け金を拠出して運用することで、公的年金にプラスして私的年金を受け取れます。
iDeCoは掛け金が全額所得控除の対象となるため、所得税や住民税の節税にもつながります。また、通常投資で得た利益は約20%の税金がかかりますが、iDeCoで得た利益は非課税となるためお得です。
しかし、預けたお金をすぐに引き出せない点には注意しなくてはなりません。
iDeCoは20歳から始めることができますが、節税の効果は税金を払わなければありません。
大学時代はさまざまな知識を身に付けるのに最適な時期です。社会人になると、どうしても自分のために自由に使える時間が少なくなってしまいます。
お金に関する正しい知識や判断力のことを「金融リテラシー」と言いますが、投資の経験を積むことは、まさしくこの金融リテラシーを磨く作業とも言えます。
金融リテラシーが高ければ、投資詐欺などの被害に遭わないよう正しい判断ができるようになるでしょう。そして、お金に関する決断を迫られるようなシーンでも、より安全で正しい道を選ぶことができるようになるはずです。
また株式投資を始める場合、株式を発行している企業の強みや弱み、今の経済状況や今後の社会の動向などを常にチェックしなければなりません。このような作業は、就職活動における企業研究につながる部分も多く、ただホームページや就活サイトの情報だけを見て企業研究をする他の就活生とは異なる、深い企業研究を行うことができるでしょう。
大学生や20代のうちは、自分の裁量で自由に使えるお金がたくさんある時期と言われています。
「楽に稼げる」や「絶対に儲かる」という話はないということを十分に念頭に置いた上で、将来に備えた資産づくりについて考えていきましょう。
お金に関する正しい知識や判断力のことを「金融リテラシー」と言いますが、投資の経験を積むことは、まさしくこの金融リテラシーを磨く作業とも言えます。
金融リテラシーが高ければ、投資詐欺などの被害に遭わないよう正しい判断ができるようになるでしょう。そして、お金に関する決断を迫られるようなシーンでも、より安全で正しい道を選ぶことができるようになるはずです。
また株式投資を始める場合、株式を発行している企業の強みや弱み、今の経済状況や今後の社会の動向などを常にチェックしなければなりません。このような作業は、就職活動における企業研究につながる部分も多く、ただホームページや就活サイトの情報だけを見て企業研究をする他の就活生とは異なる、深い企業研究を行うことができるでしょう。
大学生や20代のうちは、自分の裁量で自由に使えるお金がたくさんある時期と言われています。
「楽に稼げる」や「絶対に儲かる」という話はないということを十分に念頭に置いた上で、将来に備えた資産づくりについて考えていきましょう。