いつまでにいくらどうやって貯める?子どもの教育費完全ガイド
2025年2月26日
執筆者:土屋 ごう
執筆者:土屋 ごう
「教育費が1,000万円以上かかるって本当?」
「今の家計で準備できるの?」
「学資保険とNISA、教育費を貯めるならどっちが良いの?」
子育て中のご家庭からこのような質問をされた経験がたびたびあります。
私のクライアントからの相談のきっかけトップ5に入るのが教育費の不安です。
この記事では、教育費を効率的かつ効果的に準備する方法を徹底解説します。漠然とした不安を抱えていた方にとって、教育費の準備がぐっと現実的に感じられるはずです!
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「今の家計で準備できるの?」
「学資保険とNISA、教育費を貯めるならどっちが良いの?」
子育て中のご家庭からこのような質問をされた経験がたびたびあります。
私のクライアントからの相談のきっかけトップ5に入るのが教育費の不安です。
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「
子ども一人当たり教育費が1,000万円以上かかる」と一般的にはよくいわれています。
しかし、教育費の総額は選ぶ進路や学校によって異なるため、実際に何にいくらかかるのか、教育費の内訳を事前に理解しておきましょう。
まず教育費の内訳を大きく3つに分けて見てみます。
しかし、教育費の総額は選ぶ進路や学校によって異なるため、実際に何にいくらかかるのか、教育費の内訳を事前に理解しておきましょう。
まず教育費の内訳を大きく3つに分けて見てみます。
学費は、学校の種類によって大きく異なります。
以下は、各段階でかかる学費の目安です。
以下は、各段階でかかる学費の目安です。
- 小学校●公立:授業料は無償、給食費や教材費が年間10万円程度
●私立:年間100万円〜150万円程度 - 中学校・高校●公立:年間10万円〜15万円程度
●私立:年間120万円以上 - 大学●国公立:年間50万円〜60万円程度
●私立文系:年間90万円〜110万円程度
●私立理系:年間150万円以上かかることも
塾や習い事、家庭教師など、学校外でかかる教育費もどれくらいかかるか把握しておくことも大切です。
- 塾小学生:年間20万円〜50万円程度
中学受験を目指す場合、年間100万円以上かかることも - 習い事1つの習い事の費用は月額5,000円〜1万円が相場
複数の習い事をする場合、月数万円に達することも - 中学生以降高校受験対策として塾代が増え、年間50万円〜80万円が一般的
意外と見落としがちな費用もたくさんあります。
- 修学旅行や部活動費公立:修学旅行で5万円〜10万円程度
私立:修学旅行の費用が20万円以上になる場合も - 制服・体操服公立:初年度に5万円〜10万円程度
私立:制服代や体操服代が20万円以上かかる場合も - 模試代や受験費用大学受験では、1校あたり3万円程度の受験料が必要
複数校を受験する場合、受験料だけでも総額数十万円に達することも
●公立中心の場合
小中高校は公立、大学は私立に進むと、総額で 約1,000万円かかります。
一番お金がかかる大学時代に私立文系で自宅通学なら年間約150万円ほどに抑えられますが、自宅外なら仕送り年間100万円としても250万円に跳ね上がります。
●私立中心の場合
小中高校で私立、大学も私立に進むと、総額は約2,500万円以上必要です。
特に私立大学理系では、年間200万円以上かかることもありますし、仕送りを含めればさらに上がります。
子どもが進む進路により教育費は1,000万円〜2,500万円以上と幅広く変わります。おおよその金額を事前に把握しておくことが教育費を準備する際の参考になるでしょう。
小中高校は公立、大学は私立に進むと、総額で 約1,000万円かかります。
一番お金がかかる大学時代に私立文系で自宅通学なら年間約150万円ほどに抑えられますが、自宅外なら仕送り年間100万円としても250万円に跳ね上がります。
●私立中心の場合
小中高校で私立、大学も私立に進むと、総額は約2,500万円以上必要です。
特に私立大学理系では、年間200万円以上かかることもありますし、仕送りを含めればさらに上がります。
子どもが進む進路により教育費は1,000万円〜2,500万円以上と幅広く変わります。おおよその金額を事前に把握しておくことが教育費を準備する際の参考になるでしょう。
ここで大事なポイントをお伝えします。教育費は高額ですが、
すべてを現金で貯める必要はないということです。
例えば、教育費は毎月少しずつ発生するものなので、一定の貯蓄をしながら、残りは家計の収入で賄うことが可能です。また、奨学金や教育ローンなどの選択肢を適切に活用することも一つの手段です。
さらに、効率的に教育費を準備する方法として「学資保険」や「NISA」を活用することもできます。これについては後ほど詳しくお話ししますね。
例えば、教育費は毎月少しずつ発生するものなので、一定の貯蓄をしながら、残りは家計の収入で賄うことが可能です。また、奨学金や教育ローンなどの選択肢を適切に活用することも一つの手段です。
さらに、効率的に教育費を準備する方法として「学資保険」や「NISA」を活用することもできます。これについては後ほど詳しくお話ししますね。
「教育費を効率よく準備するためには、何歳ごろから始めないといけないか、考えたことはありますか?」
実は、教育費を準備する上で「ここから始めないと遅い」というタイミングがあります。このタイミングを逃してしまうと、将来の負担が大きくなり、進路の選択肢にも影響を与えてしまう可能性があるんです。
教育費のためどきは、
ズバリ、 4歳から小学校低学年までの間に準備を始めるのがベストです!
理由は以下の通りです:
実は、教育費を準備する上で「ここから始めないと遅い」というタイミングがあります。このタイミングを逃してしまうと、将来の負担が大きくなり、進路の選択肢にも影響を与えてしまう可能性があるんです。
教育費のためどきは、
ズバリ、 4歳から小学校低学年までの間に準備を始めるのがベストです!
理由は以下の通りです:
- 1. 保育料無償化で家計に余裕が生まれる現在、3歳から5歳までの子どもは全国的に保育料が無償化されています。このため、保育園や幼稚園に通う費用が軽減され、浮いた分を教育費の準備に充てることができます。保育料の負担が減るこの時期は、貯蓄を始める絶好のタイミングです。
- 2. 時間を味方につけられる早い段階から少額ずつ積み立てることで、将来的に大きな成果を得られます。例えば、つみたてNISAを利用して月々2万円を14年間積み立てると、年利3.5%でも約400万円以上の資産を作ることが可能です。
一方で、4歳以降の貯めどきを逃してしまうと、中学受験や大学受験時の費用増加に間に合わず、「進路の選択肢が狭まる」「家計が圧迫される」といった事態に陥る可能性があります。
ここから重要なポイントですが、教育費は 中学受験をする場合としない場合で負担のタイミングが大きく異なります。それぞれのケースを詳しく見ていきましょう。
ここから重要なポイントですが、教育費は 中学受験をする場合としない場合で負担のタイミングが大きく異なります。それぞれのケースを詳しく見ていきましょう。
中学受験を目指す家庭では、通常小学校4年生以降から進学塾に通うため多額の費用が必要になります。
さらに、中学受験後に私立中高一貫校に進むと、一般的に年間150万円程度の教育費が6年間続きます。このように、 中学受験は小学校4年生以降で費用負担が一気に増加し、その後も高額な支出が続くという特徴があります。
そのため、4歳から小学校低学年までの期間に十分な準備ができていない場合、中学受験を検討するのは慎重になるべきです。無理に中学受験を選ぶことで家計が圧迫されると、最終的に教育費に圧迫され続けて老後の費用に問題が出てくる可能性があります。
ここで、中学受験にかかるおおよその費用を紹介しておきます:
さらに、中学受験後に私立中高一貫校に進むと、一般的に年間150万円程度の教育費が6年間続きます。このように、 中学受験は小学校4年生以降で費用負担が一気に増加し、その後も高額な支出が続くという特徴があります。
そのため、4歳から小学校低学年までの期間に十分な準備ができていない場合、中学受験を検討するのは慎重になるべきです。無理に中学受験を選ぶことで家計が圧迫されると、最終的に教育費に圧迫され続けて老後の費用に問題が出てくる可能性があります。
ここで、中学受験にかかるおおよその費用を紹介しておきます:
- 1.小学校4年生からの塾代や模試代中学受験を目指す家庭では、小学校4年生から塾に通い始めるのが一般的です。年間の塾代は約50万円〜80万円。6年生になると特別講習や模試代が加わり、年間100万円〜150万円に膨らむケースもあります。
- 2.私立中学の学費と関連費用私立中学校の学習費総額は年間約156万円とされています。この金額には授業料や施設費、教材費などが含まれますが、さらに修学旅行費や課外活動費が加わるため、実際の負担額はさらに増えることがあります。
- 3.中学進学後も継続する塾代や家庭教師の費用中学受験が終わった後も、私立中学の生徒の多くは塾や家庭教師を利用します。特に大学受験を見据えた準備が始まる中学2〜3年生では、年間50万円〜100万円の追加費用が発生することも一般的です。
中学受験は「教育費のピーク」と思われがちですが、実際には私立中学進学後も負担が増え続けるという現実があります。
例えば、収入にもよりますが、小学校4年生以降は、教育費を積み立てて準備するのが難しくなり、 ほぼランニングコストで賄う感覚が求められます。
この感覚を持たないと、以下のようなリスクが発生します:
・予期しない出費に対応できない
中学受験や私立進学で家計の余力を使い果たし、急な出費に対応できなくなるケースが出てきます
・大学進学費用の準備が不十分になる
中学から高校進学時までの教育費で家計が圧迫され、大学進学時に資金不足に陥るリスクがあります
こうしたリスクを避けるためには、計画的な準備と支出のコントロールが重要です。
中学受験から大学進学までにかかる費用を年あたりで整理してみると、以下のようになります:
例えば、収入にもよりますが、小学校4年生以降は、教育費を積み立てて準備するのが難しくなり、 ほぼランニングコストで賄う感覚が求められます。
この感覚を持たないと、以下のようなリスクが発生します:
・予期しない出費に対応できない
中学受験や私立進学で家計の余力を使い果たし、急な出費に対応できなくなるケースが出てきます
・大学進学費用の準備が不十分になる
中学から高校進学時までの教育費で家計が圧迫され、大学進学時に資金不足に陥るリスクがあります
こうしたリスクを避けるためには、計画的な準備と支出のコントロールが重要です。
中学受験から大学進学までにかかる費用を年あたりで整理してみると、以下のようになります:
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中学受験をする場合は子どもが生まれた段階から貯蓄習慣を付け、小5までの11歳までにある程度貯め切るイメージが必要です。
中学受験をしない家庭では、小学校時代は比較的支出が少なく、家計に余裕が生まれやすい時期です。この期間に貯蓄を進めることで、高校進学や大学進学時の負担を軽減することができます。
中学受験をしない場合でも、4歳から小学校低学年の「貯めどき」を活用して、お子さんがどのような進路に進もうと教育費をスムーズに準備できるようにしておきましょう。
ここまでは教育費におおよそどのくらいかかるか、いつから貯め始めるのがおすすめかについて解説してきました。次は具体的にどのように教育費を貯めるのが最適かについて説明していきます。
中学受験をしない場合でも、4歳から小学校低学年の「貯めどき」を活用して、お子さんがどのような進路に進もうと教育費をスムーズに準備できるようにしておきましょう。
ここまでは教育費におおよそどのくらいかかるか、いつから貯め始めるのがおすすめかについて解説してきました。次は具体的にどのように教育費を貯めるのが最適かについて説明していきます。
「子どもが生まれたら学資保険に加入するべきか」という質問もよくいただくのですが、結論からいいますと、教育費を効率的に準備するには学資保険ではなく「
NISAなどを使って投資信託を活用した積立」を選ぶ方が圧倒的におすすめです。
学資保険は保障が限定的で運用益が少なく、途中解約のリスクが高いのに対し、
投資信託は資産の成長を期待でき、柔軟性にも優れています。
<投資信託の積立例1: 0歳から18年間で500万円を準備するプラン>
大学進学をターゲットにした場合、0歳から18年間で500万円を目標に貯めるプランを考えてみましょう。
学資保険は保障が限定的で運用益が少なく、途中解約のリスクが高いのに対し、
投資信託は資産の成長を期待でき、柔軟性にも優れています。
<投資信託の積立例1: 0歳から18年間で500万円を準備するプラン>
大学進学をターゲットにした場合、0歳から18年間で500万円を目標に貯めるプランを考えてみましょう。
・目標額:500万円
・運用期間:18年間
・年平均利回り:3.5%
・月々の積立額:約17,00円
このプランを実行すれば、大学4年間で年間約120万円ずつ取り崩すことができます。学費と生活費で年間約180万円必要だとしても、残りの60万円は毎年の収支から補えば問題ありません。18歳までの積立額も使うことができることを考えればこのプランは無理のない現実的な方法です。
<投資信託の積立例2: 4歳から14年間で500万円を準備するプラン>
貯め時が始まる4歳から準備を始める場合でも、投資信託の積立を活用すれば効率的に教育費を準備できます。
・運用期間:18年間
・年平均利回り:3.5%
・月々の積立額:約17,00円
このプランを実行すれば、大学4年間で年間約120万円ずつ取り崩すことができます。学費と生活費で年間約180万円必要だとしても、残りの60万円は毎年の収支から補えば問題ありません。18歳までの積立額も使うことができることを考えればこのプランは無理のない現実的な方法です。
<投資信託の積立例2: 4歳から14年間で500万円を準備するプラン>
貯め時が始まる4歳から準備を始める場合でも、投資信託の積立を活用すれば効率的に教育費を準備できます。
・目標額:500万円
・運用期間:14年間
・年平均利回り:3.5%
・月々の積立額:約23,000円
運用期間が短くなる分、毎月の積立額は増えますが、目標額に到達することは十分可能です。特に、世界の株式に投資する投資信託を活用すれば、リスクを抑えながら長期的な資産成長を期待できます。
ちなみに3.5%に設定しているのは、世界株の平均リターンが7%であり、それを半分に割り引いた金額にしています。だから、もっと年平均利回りは高くなる可能性は大いにあり、積立額は2万円などに下げても差し支えないと考えます。
教育費を投資で準備しようと考えた時に心配なのが、このお金を使う大学の時などに暴落していたらどうするの?という点です。
その場合の対策は、高校入学時くらいから資産残高を確認し始め、想定よりも増えていたら一部現金化してしまうことです。
大学入学の3年前にあたる高校入学時くらいから様子を見て、7%を超えていたら250万円くらい売却してしまってください。そうすれば、前半分の費用は確保でき、下がっても戻るまで売却しなくてもよい可能性が上がります。
・運用期間:14年間
・年平均利回り:3.5%
・月々の積立額:約23,000円
運用期間が短くなる分、毎月の積立額は増えますが、目標額に到達することは十分可能です。特に、世界の株式に投資する投資信託を活用すれば、リスクを抑えながら長期的な資産成長を期待できます。
ちなみに3.5%に設定しているのは、世界株の平均リターンが7%であり、それを半分に割り引いた金額にしています。だから、もっと年平均利回りは高くなる可能性は大いにあり、積立額は2万円などに下げても差し支えないと考えます。
教育費を投資で準備しようと考えた時に心配なのが、このお金を使う大学の時などに暴落していたらどうするの?という点です。
その場合の対策は、高校入学時くらいから資産残高を確認し始め、想定よりも増えていたら一部現金化してしまうことです。
大学入学の3年前にあたる高校入学時くらいから様子を見て、7%を超えていたら250万円くらい売却してしまってください。そうすれば、前半分の費用は確保でき、下がっても戻るまで売却しなくてもよい可能性が上がります。
教育費を効率的に準備するためには、「投資信託で資産を増やす」ことと「保障は別で準備する」ことを意識する必要があります。
たとえば、死亡保障は教育費も加味して収入保障保険でカバーしておけば、契約者に万が一のことがあった場合でも、安定した収入を確保することができます。
このように、保障と貯蓄を分けて考えることで、より合理的な教育費準備が可能になります。
収入保障保険で家族のリスクをカバーしながら、投資信託で教育費を貯める。この組み合わせが、安心して未来を準備する鍵となります。
たとえば、死亡保障は教育費も加味して収入保障保険でカバーしておけば、契約者に万が一のことがあった場合でも、安定した収入を確保することができます。
このように、保障と貯蓄を分けて考えることで、より合理的な教育費準備が可能になります。
収入保障保険で家族のリスクをカバーしながら、投資信託で教育費を貯める。この組み合わせが、安心して未来を準備する鍵となります。
皆さんは、教育費と老後資金を同時に準備する必要性について、どれくらい考えたことがありますか?
特に晩婚化が進む現在、35歳や38歳で子どもが生まれると、大学卒業までの22年間で親は57歳や60歳に達します。その時、老後資金はしっかり準備できているでしょうか?
「子どもの教育費は何とかなると思っているけど、老後のことまでは考えられていない」という方も多いのではないでしょうか。
教育費と老後資金を同時に準備することがなぜ重要なのか、具体的に3つ見てみましょう。
特に晩婚化が進む現在、35歳や38歳で子どもが生まれると、大学卒業までの22年間で親は57歳や60歳に達します。その時、老後資金はしっかり準備できているでしょうか?
「子どもの教育費は何とかなると思っているけど、老後のことまでは考えられていない」という方も多いのではないでしょうか。
教育費と老後資金を同時に準備することがなぜ重要なのか、具体的に3つ見てみましょう。
1.60歳で子どもが大学卒業し、その直後に老後が始まる
早い段階で子どもが生まれれば、教育費が終わった後からでも老後資金を貯めることができます。でも子どもが大学を卒業するタイミングと親が定年退職を迎えるタイミングが重なると、準備できる期間がないのです。
2.教育費だけで手一杯になり、老後資金が不足する
子どもの大学費用を捻出するため、老後のための貯蓄がほとんど進まず、退職後に資金不足に陥る家庭が少なくありません。
3.老後の生活レベルを落とさざるを得なくなる可能性も
十分な老後資金が準備できていないと、現役時代の生活水準を維持するのが難しくなり、生活の質が低下する恐れがあります。
では、教育費と老後資金を同時に準備するためには、どのようなことをしていけばよいのでしょうか?:
早い段階で子どもが生まれれば、教育費が終わった後からでも老後資金を貯めることができます。でも子どもが大学を卒業するタイミングと親が定年退職を迎えるタイミングが重なると、準備できる期間がないのです。
2.教育費だけで手一杯になり、老後資金が不足する
子どもの大学費用を捻出するため、老後のための貯蓄がほとんど進まず、退職後に資金不足に陥る家庭が少なくありません。
3.老後の生活レベルを落とさざるを得なくなる可能性も
十分な老後資金が準備できていないと、現役時代の生活水準を維持するのが難しくなり、生活の質が低下する恐れがあります。
では、教育費と老後資金を同時に準備するためには、どのようなことをしていけばよいのでしょうか?:
- 1. ライフプランシミュレーションを作成する教育費のピーク時と老後資金の準備期間を可視化することで、長期間での家計全体の収支を把握します。
そうすれば自分の場合の老後の必要資金がわかり、またいついくらくらい貯めることができるかわかるので、計画的に無理のない貯蓄計画を立てることができます。 - 2.投資信託で長期的な資産運用をする教育費は貯めるべき金額をNISA等投資信託の積立で計画的に準備し、老後資金もNISAを活用して運用することで効率的に資産を増やすことができます。
実際はごっちゃにして運用してもよいですが、例えば毎月2万円分は教育費用、3万円は老後資金用など、積立額を把握していることがポイントです。
NISAで毎月5万円積立、大学入学用の教育資金として、5分の2に相当する金額を売却して大学資金に充てるなどして使っていきます。
例として、38歳で子どもが生まれた家庭の事例を見てみましょう。
この家庭では、子どもが私立大学に進学する22年間で約2,000万円の教育費を準備する必要がありました。
同時に、60歳で定年を迎えるため、老後資金3,000万円の準備も計画しました。退職金が2000万円程度あるので、残り1000万円は必要です。
この場合
●教育費準備:毎月2万円をNISAで投資信託に積み立て、年平均利回り3.5%で運用し、大学進学時に500万円を確保しました。
●老後資金準備:月々3万円をNISA等で積立、20年で約1,000万円を準備しました。
教育費と老後資金を同時に準備するには、現状の収支を把握し、具体的なプランを立てることが第一歩です。特に晩婚家庭では、時間の制約を意識して計画を早めにスタートさせることが成功の鍵です。
時間を味方につけ、無理なく進めましょう。
NISAで毎月5万円積立、大学入学用の教育資金として、5分の2に相当する金額を売却して大学資金に充てるなどして使っていきます。
例として、38歳で子どもが生まれた家庭の事例を見てみましょう。
この家庭では、子どもが私立大学に進学する22年間で約2,000万円の教育費を準備する必要がありました。
同時に、60歳で定年を迎えるため、老後資金3,000万円の準備も計画しました。退職金が2000万円程度あるので、残り1000万円は必要です。
この場合
●教育費準備:毎月2万円をNISAで投資信託に積み立て、年平均利回り3.5%で運用し、大学進学時に500万円を確保しました。
●老後資金準備:月々3万円をNISA等で積立、20年で約1,000万円を準備しました。
教育費と老後資金を同時に準備するには、現状の収支を把握し、具体的なプランを立てることが第一歩です。特に晩婚家庭では、時間の制約を意識して計画を早めにスタートさせることが成功の鍵です。
時間を味方につけ、無理なく進めましょう。
前章
でお話ししたように、晩婚家庭では教育費と老後資金が重なることで家計が大きな負担を抱えやすくなります。
教育費、住宅費、老後資金などが同時期に集中するリスクを回避するために使えるのが「ライフプランシミュレーション」です。これを活用することで、家計の未来を可視化し、支出のピークを乗り越えるための具体的な計画を立てられます。
ライフプランシミュレーションは、次のようなステップで進めていきます。
教育費、住宅費、老後資金などが同時期に集中するリスクを回避するために使えるのが「ライフプランシミュレーション」です。これを活用することで、家計の未来を可視化し、支出のピークを乗り越えるための具体的な計画を立てられます。
ライフプランシミュレーションは、次のようなステップで進めていきます。
- 1. 現状の収支を整理する収入、固定費、変動費、貯蓄額などを整理し、毎月のキャッシュフローがプラスかマイナスかを確認します。この段階で「家計の全体像」を掴むことが最初のゴールです。
●収入:夫婦の月々の給与、ボーナスなど
●固定費:住宅ローン、保険料、学費など
●変動費:食費、光熱費、娯楽費など、毎月変動する費用
変動費はその名の通り変動しますので、年間÷12を月と考えましょう。
変動費を正確に把握できていない場合も多いと思いますので、カードの明細などからまとめたり、通帳の一か月を追って大体の数字を把握すればOKです。
数か月から1年程度で見直してシミュレーションの貯蓄額と差があれば、間違っていたことになります。作って終わりではなく、後で確認することも大切です。 - 2.将来のライフイベントをリストアップする次に、家族の希望や夢を具体的なライフイベントとして整理します。
例を挙げると
●子どもの進学先(中学受験しますか?大学は私立ですか?留学しますか?など)
●旅行や趣味を充実させたい(5年に一回の海外旅行、毎年のキャンプやディズニーリゾートなど)
●住宅購入やリフォームの予定、移住など、老後にやりたいことを反映します
⇒この段階では、漠然とした希望でも構いません。夫婦や家族で「実現したいこと」を話し合い、それを数字に置き換えていきます。例えば、「私立大学理系に行かせたいなら年間180万円の学費等が必要」「65歳で海外旅行に行きたいなら100万円程度の予算が必要」などです。 - 3.シミュレーションを実行して未来を可視化する現在の収支とライフイベントを基に、将来の家計をシミュレーションします。
例えば
シナリオ1:子どもが公立中学、公立高校、国立大学に進学した場合
シナリオ2:子どもが私立中学、私立高校、私立大学に進学した場合
などの希望を整理し、全体像を把握します。
教育費は時期や進学希望先など比較的計画が立てやすい項目です。それにマイホームの購入や修繕・リフォーム時期などを合わせ、旅行計画などのイベントを加えると支出のロードマップが見えてきます。 - 4.それぞれのシナリオで、「どの時点で収支がマイナスになるか」「どれくらい貯蓄が必要か」を確認する今後の収入の見込み額と支出シミュレーションとを照らし合わせます。
- 5.結果を分析し、行動計画を立てるシミュレーションの結果をもとに、必要な準備や対策を考えます。
●不足する時期がまだ10年以上先ならNISAなどを使って投資信託を活用して資産を増やす計画を立てる
●貯蓄目標に合わせて月々の支出目標を立てる
●無駄になっている支出はないか(特に保険料や通信費などの固定費)をチェック
●転職などにより収入を増やせる可能性はないか検討する
●それでも難しければ希望の部分を調整する
ライフプランシミュレーションを活用すると、教育費、老後資金、住宅リフォーム費用など、将来の支出が具体的に見えてきます。そして、「希望を実現するために今何をすればいいか」が明確になります。
無料で作れるツールもありますが、しっかり作りこもうとすると専門知識が必要です。
より安心するためには、プロのFPと相談しながら作成した方が専門的なアドバイスを得られよりよい改善策も提案してもらえるのでおすすめです。
本記事のまとめ:
無料で作れるツールもありますが、しっかり作りこもうとすると専門知識が必要です。
より安心するためには、プロのFPと相談しながら作成した方が専門的なアドバイスを得られよりよい改善策も提案してもらえるのでおすすめです。
本記事のまとめ:
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