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個人賠償責任保険はいらない?保険金支払いの流れや入るべき人を解説

2024年1月15日
  • 個人賠償保険はどう使うの?
個人賠償責任保険とは「賠償責任」を保障してくれる保険です。

個人賠償責任保険によって、誤って他人にケガをさせてしまった、他人の物を壊してしまった場合に支払う損害賠償金をカバーできます。
損害賠償金は場合によって数百万、数千万にもなりうるため、保障を確保しておくと安心です。

本記事では、個人賠償責任保険に加入すべき方や、保険金が支払われる流れについて解説します。

そもそも「個人賠償責任保険ってなに?」という方はこちらの記事でくわしく紹介していますので、よろしければご覧くださいね。

参考記事:個人賠償責任保険はいらない?どんな時に役立つ?保険の内容や補償範囲を解説

保険金の支払いまでの流れは?

  • 保険金の支払いまでの流れは?
意図せず他人にケガを負わせてしまった、他人の所有物を壊してしまって損害賠償責任が発生したときは、下記5つの手順で保険金を請求します。
  • Check
  • 1.契約している保険会社に事故が起きた旨連絡する
  • Check
  • 2.必要な書類を確認する
  • Check
  • 3.示談の交渉・示談に関するアドバイスを受ける
  • Check
  • 4.示談締結・保険会社に必要な書類を提出する
  • Check
  • 5.保険金の受け取り・賠償金の支払い

1.保険会社に事故が起きた旨連絡する

まずは契約している損害保険会社に事故が起きたことを連絡します。
「保険金請求の相談をしたい」旨を伝えましょう。その際、一般的に下記の確認があるためあらかじめ準備・整理しておくとスムーズです。
  • チェック
    氏名
  • チェック
    証券番号
  • チェック
    事故の日時 / 場所 / 状況 など

2.必要な書類を確認する

保険会社に連絡すると、担当者から保険金の請求に必要な書類を案内してもらえます。
事故の内容や程度によって必要書類も変わってきますが、目安として下記のような書類を準備することになります。
  • チェック
    保険金請求書
  • チェック
    被害物件の写真
  • チェック
    修理費の請求書または見積書
  • チェック
    加害者(被保険者)・被害者(相手)がともに記入した示談書 など

3.示談の交渉 / 示談のアドバイスを受ける

次は示談の交渉です。保険会社の担当者からアドバイスをもらいながら被害者の方と連絡を取り合い、示談金の決定や必要な書類の準備などを進めていきます。

個人賠償責任保険には示談交渉の代行サービスが付帯している商品もあるため、契約内容を確認してみましょう。

損害を負わせてしまった相手方との連絡は精神的にもつらいものです。これから加入する方は示談交渉サービスがある商品をおすすめします。

4.示談締結・保険会社に書類を提出する

被害者の方と損害賠償についての話し合いがまとまったら、示談の成立です。
示談書などの必要書類を保険会社に提出します。

5.保険金を受け取る・賠償金を支払う

保険会社にて書類の内容が確認されると賠償額の確認や保険金の支払い時期について連絡を受け、その後保険金を受け取ります。保険金を受け取ったら相手方へ賠償金を支払いましょう。

個人賠償責任保険の注意点

  • 個人賠償責任保険の注意点
ここで、個人賠償責任保険の注意点を整理しておきましょう。
これから加入を検討する方や、保険を見直す際に気をつけたい点は次の4つです。
  • Check
  • 1.補償が重複する可能性がある
  • Check
  • 2.保険金が支払われないケースがある
  • Check
  • 3.主契約を解約すると補償もなくなる
  • Check
  • 4.海外で起きた事故は対象外のケースがある

1.補償の重複

複数の個人賠償責任保険を契約していても、ひとつの事故に対してひとつの保険からしか保険金が支払われない可能性があります。
そうなればただ保険料を重複で払っているだけということにもなりかねません。

個人賠償責任保険は単体でなく特約での加入が基本です。
とくに自動車保険や火災保険などの特約クレジットカードの付帯サービスで契約しているケースが多いため、新規加入を検討する際は重複にならないか確認してみましょう。

2.保険金が支払われないケース

個人賠償責任保険でカバーされない賠償責任でとくに注意したいものは次の5点です。
  • Check
  • 1.契約者や被保険者の故意による賠償責任
  • Check
  • 2.同居の親族に対する賠償責任
  • Check
  • 3.他人から借りたもの・預かったものに対する賠償責任
  • Check
  • 4.車両の所有・使用・管理に起因する賠償責任
  • Check
  • 5.仕事中に発生した業務遂行に起因する賠償責任

2-1. 契約者や被保険者の故意による賠償責任

個人賠償責任保険はあくまで不慮の事故による賠償責任をカバーするもので、「故意」に起こした事故は補償の対象外です。
個人またはその家族が、日常生活で誤って他人にケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険です。

2-2. 同居の親族に対する賠償責任

個人賠償責任保険は「他人」に対して負う賠償責任を補償してくれる保険のため、同居の親族に対する賠償責任も補償の対象外です。

たとえば子どもが蹴ったボールが同居の祖母に当たってケガをさせてしまったケースなどは、故意でなかったとしても保険金の支払い対象となりません。

2-3. 他人から借りたもの・預かったものに対する賠償責任

うっかり他人の物を壊してしまった場合でも、それが借りている物預かっている物の場合は補償の対象外です。

たとえば運動会の撮影のために友人から借りたカメラを壊してしまった場合や、借りたゲーム機を落として壊してしまった場合などは保険金が支払われません。

2-4. 車両の所有・使用・管理に起因する賠償責任

車両の所有や使用、管理に起因する賠償責任も補償の対象外であるため、注意しましょう。

たとえば「駐車場に車を停める際、隣の車にぶつかって傷つけてしまった」ケースなどはよくみられますが、この場合の賠償責任は個人賠償責任保険ではカバーできません。
なお車両には自動車だけでなく、バイクや原付も含まれます。

2-5. 仕事中に発生した業務遂行に起因する賠償責任

個人賠償責任保険は仕事中に起きた事故も補償の対象としません。

「営業先に自転車で向かっている途中、通行人とぶつかってケガを負わせてしまった」場合や
「仕事中に誤ってグラスを割ってしまった」場合などが該当します。

正社員でなく、アルバイトであっても補償の対象外です。

3. 主契約を解約すると補償もなくなる

先述のとおり、個人賠償責任保険は自動車保険や火災保険など損害保険の特約や、クレジットカードの付帯サービスを利用した加入が一般的です。
そのため主契約やクレジットカードを解約すれば個人賠償責任保険の補償も解消されますのでご注意ください。

4. 海外で発生した事故

個人賠償責任保険では、補償を国内で起きた事故のみに限定している商品もあります。
海外によく出向かれる方や、海外赴任の予定がある方は国外で起きた事故も補償されるかどうか、確認しておきましょう。

個人賠償責任保険へとくに加入すべき方

  • 個人賠償責任保険へとくに加入すべき方
個人賠償責任保険への加入を強くおすすめしたいのは、次の3パターンのどれかひとつでも該当する方です。もし加入を迷っている場合は参考にしてくださいね。
  • Check
  • 1.自転車に乗る機会が多い方
  • Check
  • 2.子どもがいるご家庭
  • Check
  • 3.プライベートでよく旅行をする方

1.自転車に乗る機会が多い方

過去の事例をみると、自転車の事故で数百万円、数千万円と高額の賠償責任が発生したケースもあります。
よく自転車に乗る方で、自転車保険に未加入の場合は個人賠償責任保険への加入をおすすめします。

2.子どもがいるご家庭

子どもが小さなうちは、すこし目を離したあいだに思わぬ損害賠償責任が発生するかもしれません。
また中学生・高校生になると通学に自転車を使うケースも増えてきます。
下のグラフで自転車乗用中の死者数を目的別にみると、中高生の通学中の事故が4割〜6割弱と多いことがわかります。
未成年だからといって賠償責任を負わずにすむわけではありません。
子どもがいるご家庭は個人賠償責任保険への加入を強くおすすめします
  • グラフ

3.プライベートでよく旅行をする方

慣れない旅先で、とくにお酒を飲んでいるときなどは誤ってホテルの部屋を汚してしまう、備品を壊してしまうといったアクシデントも起きるかもしれません。
こうした場合の賠償責任も個人賠償責任でカバーできるため、加入しておくと安心でしょう。

ただし先述のとおり海外での事故は補償対象外とする商品もあるため、国内だけでなく海外旅行も多い方は補償の内容をよく確認しましょう

誤って加害者になってしまったときのために個人賠償責任保険で備えよう

本記事のまとめに代えて、個人賠償責任保険の要点を整理しておきましょう。
  • Check
  • 他人の身体や物に誤って損害を与えたときを補償の対象とする
  • Check
  • 契約者本人だけでなく家族も補償される
  • Check
  • ほかの保険の特約としての加入が一般的である
  • Check
  • 補償の重複に気をつける
  • Check
  • 保険金を受け取れないケースに注意する
日常生活のトラブルは誰にでも起こりえます。
自分やご家族がいつ「加害者」になってしまうかはわかりません
子どもだからといって賠償責任を免れるわけではなく、多額の賠償金を請求されれば大きな負担が家計にのしかかります。

個人賠償責任保険は保険料が安価なわりに大きな補償を準備でき、とくに自転車に乗る機会が多い方子どもがいるご家庭を中心に、万が一のお守り代わりとなるでしょう。
これからの時代に必要な保険のひとつと考えます。

あわせて読みたい:個人賠償責任保険はいらない?どんな時に役立つ?保険の内容や補償範囲を解説

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